2021
05.13


人里離れた山奥に建立された、淫行宗総本山「折檻寺」。破壊僧や生臭坊主の巣窟であると、人は言う。実りの秋が終わり、穀物の収穫が済んだとある村落。今年はどうした事か、胡瓜や人参など細長い作物ばかりがよく採れる。しかも、茄子や薩摩芋なども細長く育った。不吉なことが起こる前触れではないかと心配した村長は、折檻寺の住職に相談をする。「この村に男旱のオナゴがおるはずじゃ!その女の邪なる欲望が念力となって作物に影響を与えておる!」。そう言い当てた住職は、昨年夫と死別した後家・加奈を折檻寺に差し出すよう村長に提

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